誕生日の前に、色々と検査をした。
もともと8月には子宮筋腫の治療として子宮全摘手術をする予定だった。
実は数ヶ月前から血便と思われるものがでており、気になっていた。
お腹の痛みは筋腫のせいかな?そう思っていた。
検査の結果、便潜血があるので要検査とのこと。
内視鏡検査をしたら…「結腸がん」が発見された。
胃と肺の検査の予約をして帰宅すると、病院からの電話で8月9日だと消化器、婦人科の医師が揃うので手術可能とのこと。この日を過ぎると暫く待たなければならない。
ならば、と電話口で手術日を決めた。
もともと23日に手術予定だったので、2週間前倒しでもよいか…と。
そして、6日に入院が決まった。
入院前の検査で胃と肺は何も問題なし。
そして手術。予定は5時間半くらいの長さだったが3時間半弱で終了。
出血も少なく、輸血は無かった。
初見よりもがんの大きさも小さく、後の病理検査報告ではステージ2、リンパへの転移無し、抗がん剤無し。
一安心だった。
検査から結果、手術までがあまりにも慌ただしかったので「がん」ということにピンときていないそれが正直なところ。
ただ、手術をして2日後の朝…子宮がなくなってしまったことに対して泣けてきた。
とても泣いた。
不思議となんで私はがんができたのだろう、という気持ちにはなっていなかった。
むしろもっと前に自分を労っていたら筋腫も小さくてすみ、全摘ということにはならなかったと感じた。
そう思っても、がんが見つかったので予防のために卵巣も摘出した。
けれど、泣いてなんだかすっきりした。この手術があったのでがん摘出も同時にできたのだ。私は子宮に助けられたのだ。最後の最後に子宮が私を助けてくれたのだ。
ありがとうと何度も言って沢山泣いた。
今のところ、私の体にはがんがないと思われる。
なのでこれからもそうありたいと思うのだ。
この夏あったことを心に刻み、自分自身の体の声をきき大切にしようと自分自身に誓った。